【青木みのり コメント】
「山の中身」を描くことをテーマとしている。
時に恵みをもたらし、時に激しく噴火する山々を、私は「気紛れな生き物の
ようなもの」として捉えている。目1や血管や臓器のような、生命的な要素を
取り入れ、その「中身」を描く。制作の根底には、自分より遥かに大きな自然
への畏怖と興味がある。なぜ山々は噴火して我々を襲うのか。その仕組みに、
まるで呑み込まれてしまうかのように自ら迫っていきたい。そういった思いが
原動力となっている。
【猪越千晴 コメント】
時折、私が惹かれるものたちは集まって、曖昧なイメージとして現れます。
それは私の心をほぐし、心地よさを与えてくれる世界です。それをたしかな
ものとして描くことで、私が安心する場所を得たいのだと思います。
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